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2016年9月28日

請願受理第7号 「市庁舎建て替え計画」の情報開示と
市民参画を求める請願について

日本共産党 辻本 達也


 私は、日本共産党議員団を代表し 請願受理第7号 「市庁舎建て替え計画」の情報開示と市民参画を求める請願について 反対の立場から意見を述べます。
 本請願は、市議会が明石市に対し「市庁舎建て替え計画」に関する検討情報を、市民に明らかにするよう働きかけることを求めるものであります。
 明石市自治基本条例は、市民の市政への参画機会の保障を謳い、その前提として市民と市が互いに情報を共有しあうこととしています。
 したがって、本請願については、その表題及び請願の項目のみを素直に読み単純解釈するならば、異議を唱える理由は何ら見当たりません。
 しかしながら、請願の趣旨を注意深く読み解けば本請願項目には、表面上現れない意味を含み持つと判断できる事項、あるいはその疑いがある事項がいくつかあることがわかります。
 いずれも、事実に対する誤った理解と認識に基づく主張と思われるものであり、請願の項目に含まれる意味、いわゆるその含意に関する請願者、もしくは紹介議員等の説明次第では、本請願を不採択とする理由となるため、請願が付託された、あかしまちづくり推進特別委員会において慎重に質疑を行い願意にかかる問題点について明らかにしました。
 以下、その事項について具体的に述べます。

1 「市役所本庁舎を建て替える方針」について

 請願の要旨には、冒頭、次のような記述があります。
 「明石市は市役所本庁舎を建て替える方針を2016年度末までにまとめることを表明しています。」
 これは、本年3月議会における政策部長の答弁から判断されたものと思われます。
 しかし、現時点において市は、そのようなことを表明したことはありません。
 あえて、表明したとの表現を引用し事実関係を説明するとするなら、「市役所新庁舎建設基本構想」を今年度末までに取りまとめようとしているのであります。
 同構想は、都市ビジョン素案を踏まえ、庁舎のありかたについて本格的な検討を進め、現在の庁舎が抱える課題や庁舎の機能、規模などあるべき姿の他、整備手法とそれぞれの事業費、今後のスケジュールや進め方等について整理し、これらの情報を広く市民に公表し、意見を求めようとするための基礎的資料となるものであります。
 したがって、同構想は「方針」や「計画」といった結論的なものではないことは明らかであり、請願の趣旨で述べられている事項については、事実誤認といわざるを得ません。

2 庁内プロジェクトチームと「市役所の将来的なあり方」にかかる検討状況に対する認識について

 請願の要旨では、「市はこれまでに庁内プロジェクトチームで検討してきたという『市役所の将来的なあり方』についても全容を公表せず、今年度末までに方針をまとめる過程で市民参画による市民の意見を聴く機会も設定していません。」と述べられています。
 請願者がいう「庁内プロジェクトチーム」が何を指すのかは不明でありますが、仮に、これが庁内若手職員のワーキンググループのことを指すものとするなら、このワーキンググループが検討したのは「明石の目指す姿」であり、それは市役所の庁舎建て替えに関する市民的議論を行うための基礎資料となる「市役所新庁舎建設基本構想」を取りまとめる上での基礎的資料となるものであります。
 つまり、請願者は、基礎資料を取りまとめる際に参考にする基礎的資料を公開していないことを問題だと指摘しているのであって、その主張から判断すると当該事項に係る認識に大きな誤解があることは明らかです。
 また、その基礎資料を取りまとめるための基礎的資料である「明石市都市ビジョン」(素案)については、すでに6月議会で開かれた特別委員会において報告を受けており「全容を公表せず」との指摘についても、事実誤認の主張であります。

3 自治基本条例と現在の市の取り組みについて

 請願の趣旨では、「市が建替えに関する基本方針をまとめるに際して、市民にも、議会にもその検討過程を明らかにしないまま市の方針をまとめるのは、市庁舎建て替えという重要案件について市民参画のプロセスを経ないことになり、自治基本条例に定めた『市民の参画』『情報の共有』に著しく反しています」と厳しく指摘されています。
 これについても、現在は、建て替えに関する検討を行うための基礎資料となる「市役所新庁舎建設基本構想」を取りまとめるための作業を進めているのであって、庁舎建て替えに関する本格的な検討はこれからのことであります。
 よって、本指摘事項も事実誤認であり、いわれなき批判と言わざるをえません。

4 情報開示について

 請願の趣旨では「市が方針をまとめるに際して所有している検討資料の開示が著しく不十分」「市が方針をまとめるまではおとなしく待っておれ」という態度は、情報の共有を市政運営の原則に掲げた自治体として不十分と指摘されています。
 「おとなしく待っておれ」などといった考えは、言うまでもなく市議会には毛頭なく、市の取り組み状況からも、そのような指摘がなされる対応は見当たりません。この主張については、いささか思い込みが過ぎるのではないかと考えます。
 基礎的資料をまとめる段階で、不確定な要素を含む情報を、あるいは、まとまっていない情報をそのまま細切れに出すことこそ、無用な混乱を招くこととなり、行政の対応としては、無責任すぎるとのそしりをうけることになるのではないでしょうか。
 したがって、そのような対応を、私は支持することはできません。
 委員会において請願者は、私の質問に対し
  「まとまっていないことを今すぐに出せと言ってもできない」
 と述べ、最終的には現状について理解を示したというのが請願審査における議論の到達点であります。
 したがって、本件に係る指摘事項についても、事実誤認によるものであることは明確であり、請願者の誤解も解けたものと判断できます。

5 新たな移転用地の確保案について

 請願の趣旨では、新たな移転用地の確保案について俎上に上っているとの指摘があります。
 これについても、本会議で答弁があったように市役所移転先とJT跡地の件については、切り離して考えるというのが市の見解であり事実誤認であることは明白です。
 以上、委員会における質疑により明らかになった問題点から判断できることは、本請願が今後の取り組み≠ノ対する提言ではなく、現時点における市の取り組みに対し異議を唱え、自治基本条例違反であると主張し、同条例の順守を求めているものであるという事実であります。

 したがって、あらためて申し上げますが、請願の趣旨における指摘事項については、そのほとんどが事実誤認と言わざるを得ず、本請願を採択すべき事情は見当たりません。

 最後に、同僚議員の皆さんへ採決に際し、その参考にしていただきたい事項がありますので申し述べたいと思います。
 それは、委員会における審査の際に、紹介議員が質疑に対し、正対した答弁をせず、疑義について明確な説明を避け続けたということです。
 いたずらに時間だけが過ぎ、本質部分についての議論が深まらなかったことは、極めて遺憾であります。
 また、紹介議員と同じ会派に所属する議員が、請願者の主張や請願の趣旨とは明らかに異なる見解を述べながら、請願に賛成したことや、見解に相違点があることが明確になっていながら賛成することの理由について説明がなかったことは誠に残念でなりません。
 賛成した議員のうち1名は、市役所の庁舎建て替えについて「早く建て替えるべき」と先の本会議でも委員会においても繰り返し主張しています。
 しかし、請願者は建て替えについて否定するものではありませんが直ちに建て替えを行うべきとの立場ではないことを委員会で表明しています。
 見解の相違点は明らかであります。
 もう一名の議員からは、今後のこととして、市民参加で庁舎建て替えの議論が行われる機会をつくることや市民に対する情報提供を積極的に行うことを求める趣旨の発言がありました。
 請願者の主張は、今後の取り組みに対する提言ではなく、現在の取り組みに対する批判と是正を求めるものでありますから、これも明らかに立場が異なるものであります。

 両議員に対しては、これらの疑義に対し説明を求めましたが、いずれも議論を拒否し疑問点については解消されませんでした。
 加えて、私の委員会における主張に対する明確な反論は一切なかったということも申し添えておきたいと思います。
 委員長が発言を促したにもかかわらず、それを拒否したことも重大でありますが、これらの問題について、何ら説明がないまま彼らが本請願に賛成するとするなら、それこそ議会基本条例が規定する議員の活動原則に反するものとのそしりはまぬかれません。

 以上、本請願の採決に当たり、その参考にしていただきたく委員会における請願審査の状況の一端をお知らせした次第であります。

 以上、意見を述べ、私の反対討論といたします。

 

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