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議員の書き下ろしコラム
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世界一の橋?

辻本たつや

 先日、淡路島に家族3人で出かけた。目的は、入院中の祖母の見舞いだ。家族3人そろっての外出は久々なので、2歳になる娘は大はしゃぎだった。
 祖母が入院する病院は北淡町にある。我が家から第2神明道路→明石海峡大橋→北淡I.Cのルートで約45分。昔を思えば便利になった。しかし、私は淡路に渡る時、いつもフェリーを利用する。我が家から明石港まで約25分。フェリーは海上約25分。岩屋港から北淡町まで約30分。時間の差は歴然である。しかしフェリーには、橋にはない魅力がたくさんある。25分の船旅は、旅行気分を味わうことができる。海上から見る明石・神戸の町並みや六甲の山並み。明石海峡を行き交う大型の船。「あの船どこから来たのかなー」な〜んて、ちょっぴりセンチメンタルな気分に。「橋をバックに1枚」デッキには記念撮影をする観光客の姿が。「大きいね〜!」「すごいねー!」明石海峡大橋を下から眺めて驚きの声。「世界一だもん!」そのとおり世界一である。

 総工費5000億円。全長3911m、中央支間長1991mは、デンマークのグレートベルト東道路橋(1624m)を超えて世界一である。しかし、この橋って下から眺めるためのモノだったのか〜?もちろんそうではない。

 明石海峡大橋に対する淡路島・四国地域の期待は大きかった。『橋が出来ると淡路島・四国が身近になる→観光客が増えて流通・産業にも大きなメリットがある→地域経済を活性化することが出来る』まさに『夢の架け橋』だった。しかし、本四公団の予測は甘すぎた。橋も高速道路もガラガラの貸しきり状態。収入は上がらず大赤字。借金は、元本どころか利子さえも払えない状況にある。またこの橋は、地域経済に対して重大な問題を引き起こしている。阿波踊りなどの祭りシーズンは、年に一度のかきいれ時。たしかに行きやすくなったが同時に帰りやすくもなった。おかげで宿泊客は減少し、地元にお金が落ちないのである。そして、地域の若者は京阪神に気軽に出かけやすくなったことで、地元で買い物をしなくなってしまった。地元の商店街はすたれる一方である。夢は幻となり、残ったのは借金など負の遺産だけ。こんな失敗は2度と繰り返してはならない。しかし今、淡路島と和歌山市を結ぶ新たな橋を作る計画が進められている。その名は『紀淡連絡道路』。総工費1兆円以上、紀淡海峡約11キロを横断し中央支間長2100〜2500mと明石海峡大橋を抜いて世界一になる。

 「橋は便利やけど料金が高いし面白くないなー。やっぱりフェリーがええなー。」そんな声をよく聞く。橋が出来てフェリーの良さが見直されたとはなんとも皮肉な話だ。フェリーの利用客は、平日にはトラックが多いものの、週末となると乗用車やバイクでのツーリングを楽しむ人たちがたくさん利用している。また、フェリー会社もイベントやサービスなどで非常に努力している様子がうかがえる。たこのキャラクターも、子供たちに大人気だ。「和歌山に橋をかける?何でやねん!」批判の声は一部で上がり始めている。「また無駄なことを」嘆きの声も上がっている。明石海峡大橋は世界一のつり橋=世界1の無駄使いである。「無駄遣いするんやったらお小遣いやれへんで!!」むかし母に怒られたことを思い出しつつ、新たな世界一が誕生しないことを祈る。

 
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